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お借りしました。

 こんにちは、羽鳥です。

 大ホール‥‥なかなかイベントには遭遇できませんでしたが、それでも遭遇できたときは楽しかったです。久条MSさん、ありがとうございました&お疲れ様でした。

 ‥‥でも願わくば、また同じようなことをするのであればもう少し早い時間に、そして事前にお知らせを、していただきたいものです‥‥。本業の都合など、あるとは思いますけども‥‥もしもここをご覧になっているのであれば、どうかご一考ください。

 追記にて、ちょっとしたSSを。カンターのご友人2名と、奥さんをお借りしました(無断でorz 不都合ありましたらお知らせください‥‥)。
 ‥‥奥さんの口調がなんだかえらく難しかったのです!!
「ふんふふんふふふ~ん」
「カンターさん、お上手ですよ~♪」
 パリの冒険者御用達酒場シャンゼリゼ。その一角にある卓の上いっぱいに、裁縫道具やきらびやかな布、レースなどが置かれている。
 その中心にいる青年はカンター・フスク。見るからに上機嫌で、鼻歌を歌いながら器用に針を動かしている。
 カンターの横でこれまた上機嫌に、カンターの鼻歌に伴奏をつけているのはラテリカ・ラートベル。まだ幼い外見ながら、これでもカンターの奥さんだというのだから世の中とはまったくもって不思議なものだ。
「今度はどんなドレスを作るですか?」
「そうだなあ‥‥まだまだ冷えるからね。動きを邪魔しない程度の厚手のものと、それに合わせた上着かな?」
「はわ‥‥楽しみです♪カンターさんの作ったものなら、絶対絶対、お似合いになるですよねっ」
 通りすがる冒険者達が思わず感嘆のため息を漏らすほど、カンターの針さばきは素晴らしい。冒険者街で店を開き、そこそこ繁盛しているほどの腕前なのだからさもあらん。
 だが店頭に並べる商品を作っているのであれば、店か家でやれ、という話である。彼がわざわざ酒場に仕事道具や重い布を運んできてまで作業しているのは、ひとえに誰かさんにその作業を見せてあげたかったからで、要するに。
「なあカンター‥‥もうどうしようもなく嫌な予感がするっていうかこういう風に感じ取ってしまう俺自身がすでに末期なのかもしれないがここは一縷の望みをかけてあえて尋ねてみようじゃないか。‥‥今カンターが作っているドレスは誰が着るんだ?」
 カンター達とは卓を挟んで反対側、布だったものがどんどん衣服へと変化していく様をうつろな瞳で眺めているのは、カンターよりもやや若い感じの青年、ラシュディア・バルトン。くすんだ色の金髪が、彼の意気消沈に伴って更にくすんでいる。
 嫌な予感がするなら逃げればいいものを、彼は力なく椅子にもたれたままだ。逃げたくないわけではない。むしろ、セブンリーグブーツを使ってでも全力で遠くに逃げてしまいたくて仕方がないくらいだ。
 ではなぜ逃げないのか。答は至極明白である。ロープで椅子に縛り付けられているからである。
「今更だね、ラシュディア。自分でもわかっているんだろう?‥‥もちろん、キミのために作っているんだよ」
 にっこりと、極上の笑顔をラシュディアに向けるカンター。針を動かすその手は、彼が人と話すときでも止まりはしない。
 改めて凄惨な事実を突きつけられて、ラシュディアの瞳に涙が浮かぶ。ぶわっと溢れて、だばーっと流れていく。
「ラ、ラシュディアさんっ!?だいじょぶですかっ」
「ああ‥‥ラテリカ‥‥ありがとな、心配してくれて。‥‥‥‥でも、心配するなら俺を縛るこの縄をどうにかしてくれ」
「それはダメです~。ラシュディアさんを逃がしちゃったら、カンターさんに怒られちゃうですから」
 えへへ~っ♪と、屈託のない笑顔をラシュディアに向けるラテリカ。彼女は全幅の信頼を夫たるカンターに寄せているので、こういうときにはある意味、てんで役に立たない。「でもでも、ラシュディアさんはお肌がすべすべでお顔立ちもきれいですから、きっと可愛くなれるですよ!?」と力説してはいるが、フォローになるはずもなく、逆効果である。
「は‥‥ははっ‥‥そうだよな、ラテリカがカンターの意向に反することをするわけないもんなぁ‥‥」
 ラシュディアのうつろな瞳に闇が宿る。それは絶望の証。それは光のない未来から自らの精神を守るための本能。着々と出来上がっていくドレスを見ないように、誰が着るのかは考えないように、彼もまた、笑うしかなくなっていく。
「ほんとに上手だよなー、カンターは。戦闘で破れた俺の服とか直してもらいたいくらいだ」
「それくらいなら無償で直してあげるよ?ただし、このドレスを作り終わってからだけどね」
「‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥オレノフクトカナオシテホシイクライダ」
「キ、ミ、の!ドレスを作り終わってからだ」
 どんどんやばい域に入っていくラシュディア、その口調が妙にカクカクしてきた。しかしカンターは笑顔を絶やすことなく、誰がドレスの着用者となるのかをわざわざ強調して返した。
「はわ~‥‥これが男の人同士の友情‥‥ラテリカ、おふたりがちょびっと羨ましいです」
「違う!断じて違う!俺の思い描く友情は、こんなものじゃなああああああああいいぃぃぃっ!!」
 ラシュディアは再び涙をほとばしらせながら叫んだ。無心になりきれなかったのだ。そこが彼の彼たるゆえんであって、カンターだけでなく周囲の人々がこぞって彼をつつきたがる理由であった。




「‥‥う、うぐっ‥‥俺は、俺は強く生きるんだぁぁぁ‥‥‥‥うっうっうっ‥‥」
「ふむ‥‥泣き疲れたラシュディアのために、スープでも作るとしようか」
「わ、ラテリカ、楽しみなのですよ~♪」
「では私もご相伴にあずかるとしましょう」
「おや鬼十郎」
「っ、鬼十郎!?今までずっと見てたのか!?ずっと傍観してたのか!?」
「ええ、ラシュディアさんが椅子に縛り付けられたあたりから。実に楽し‥‥コホコホ、気の毒な姿に」
「楽しい!?今確かに楽しいって言っただろ!?」
「いいえ。言っていませんが何か??」
「‥‥‥‥‥‥なんで俺の周りには笑顔で脅してくる奴ばっかりなんだーーーーーーーっ!!!」
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非公開コメント

これは嬉しい!
っと…こんにちは八卦です。
鬼十郎を出して下さってありがとう御座います。

うわぁ、凄い。鬼十郎ってこういう奴ですよね。
自分の手は汚さずに、ちゃっかり楽しむって感じで。

ありがとう御座います!そして、ラシュディアさんに合掌♪
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