スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

とりあえず色々やってみることにした

 こんばんは、羽鳥です。誰だって思い悩む時があらぁな。立ち止まって足元や行く先を見つめなおす時も必要なのさね。

 まあそれはともかくとして。

 銀雨に対する自分のモチベーションにてこ入れをしてみようかと思った。

 ついては精神鍛錬部をがさごそ模様替えしようかなと思っているのだけど、ひとまず私にとって一番わかりやすく手っ取り早い方法は、SSを書くこと。

 というわけで書いてみた。以下追記。
>> 篠森バトル王決定戦 ACT.1

 銀誓館学園も夏休みに入って、生徒には自由な時間が増えた。
「ルールは‥‥とりあえず何でもあり。やばそうならストップかけるから、ちゃんと止まってよね」
「わかってるってーの」
 鎌倉は観光地ではあるが、場所を選べば人のいない、人が来ない所もある。彼らが今いるのはそういう山だった。
「そうだね、大和がストップかけてくれないと私、勢いよすぎて露斗兄をふためと見れない顔にしちゃうかも?」
「あ?誰が誰にヤられるって?」
「露斗兄が私に、だよ。でも大丈夫。奏甲でちゃーんと治してあげるからねっ」
「てめぇ‥‥顔変わりすぎて彼氏に自分だってわかってもらえなかった時のリアクションの練習でもしとけや」
 自信満々、これ以上ないほどにすがすがしい笑顔の少女、篠森臨。
 対して、頬の筋肉を引きつらせて、なおかつひたいに青筋をこれでもかと浮かべている青年、篠森露斗。
 そしてそんなふたりを慣れた様子で見守る少年、篠森大和。
 彼らは昔からこんな感じだ。いとこである臨と露斗は、何かの折に顔を合わせるたびに取っ組み合いのけんかをし、露斗の弟である大和にジャッジをやらせてきた。普通は親が止めるものだが、彼らの両親はむしろ面白がりながら、子供達の成長を楽しんでいた。
 それでも、男女の決定的な肉体的相違点が表面化すれば、自然とおさまるはずだった。――彼らが普通の人間であったならば。
「そう言うそっちは彼女もいないくせに!」
「恋人いる奴のほうが偉いとか思ってんじゃねぇぞ!」
 ほぼ同時に。臨と露斗は長方形のカードを取り出した。自身の姿が描かれたそのカードを胸に掲げ、叫ぶ。
「「イグニッション!!」」
 カードに封じられていた力が解き放たれて、ふたりの服装がカードに描かれていたものと同じに変化する。しかも、いわゆる常識ではありえないはずの武器を携えて。
「俺は研究とか勉強とかその他諸々で彼女作る暇はないし作る気もねぇんだよっ」
 先に駆け出したのは露斗だった。一冊の古い本を右手全体で支えて開き、左手で素早くページをめくる。本に記された古い文字が、露斗に秘められた力に呼応して、鈍く光を放ち始める。
 露斗が本を持っているのを目にした瞬間に、臨には露斗がそう来るのはわかっていた。脇に抱えたガトリングガンの砲身で、動力炉が急速に回転しているのを横目で確認すると、迫る露斗に銃口の照準を合わせ‥‥たかと思うと、唐突に彼女も地を蹴って飛び出した。
「なっ‥‥!?」
「くらえっ!フェニックスブロウ!!」
 ガトリングを操るには片手があれば十分。臨は左手でそれを抱えていた。そして何も持たない右手を包んでいたのは、見る者に不死鳥をイメージさせる、炎のオーラ。
 小ぶりな体を利用して露斗の懐にさっと潜り込む臨。露斗はとっさに本を閉じ、腹部の防御にあてる。だが臨の拳は勢い衰えず、熱く激しく燃え盛るオーラを露斗に叩き込んだ。
「‥‥んぎぃっ‥‥」
 思わず歯を食いしばった露斗、その唇からは呻きがもれる。逆に臨は嬉しそうに唇の端を上向かせた。
 けれどこれで終わりではない。露斗の本が放つ光の色が、不死鳥のオーラと酷似する色に変化していた。臨が目を見開く。今度は露斗がにやりとする番だった。
「飛べ!炎の魔弾っ!」
「っ、きゃああああっ」
 術式の編みこまれた弾丸が、ほんの一瞬であったとしても油断した臨に直撃した。受けた痛みは耐え難く、臨は片膝をついてしまう。着弾部から広がった魔法の炎があっという間に臨を覆った。
「力に自惚れてんなよ、頭使え。頭を」
 本の放つ光の色がまた変わる。言うなれば黄色。雷の色。
「これで俺の勝ちだああああああああああああぶるはぁっ!!?」
 勝利を確信した露斗の雄たけび。それはそのまま意味のわからない悶絶となった。横から不意打ちされたゆえに。
「はい、ストップ」
 超高速の蹴りを露斗に入れたのは、イグニッションを完了させた大和だった。異質な形状のインラインスケートの威力はすさまじく、露斗はひくひくと痙攣しながら地面にうつぶせになっている。
 一方臨は、まだ炎が痛みを与え続けてくれるとはいえ、発光する蟲たちのおかげで、既に体勢を立て直し終わっていた。
「自惚れたのはそっちも同じじゃない。‥‥で、大和、どうかした?特にやばくもない戦局だったと思うんだけど」
「父さん達が見に来るって、電話があった。姉ちゃんと兄貴がやりあうのは久しぶりだから‥‥物見遊山?」
「あー、それは確かにまずいかも」
 能力者は、一般人に能力者であることを知られてはならない。たとえ親兄弟であろうとも、一般人であるならば、知られないほうがよかろう。
「ほら露斗兄、しゃんとして!傷は治してあげるから!」
「‥‥‥‥大和、後で覚えてろよ」
「いやだね。絶対忘れる」
 兄を足蹴にしておきながら平然とした顔で一足お先にイグニッションを解く大和を、当の兄本人は険しい目つきで睨みつけた。しかし、
「そんな目で大和を見るんじゃないのっ!」
 ――と、後頭部に平手打ちを喰らったので、仕方なく目つきは元に戻した。
 ただ仕返しを諦めたわけではないようで、恐らくは今夜にでも、兄弟のバトルが始まることだろう。
 ともあれ臨と露斗の頂上決戦は、次の機会に持ち越しとなった。
関連記事

コメントの投稿

非公開コメント

プロフィール

羽鳥

  • Author:羽鳥
  • 属性は文章書き。細々と生きてます。
    好物は無印良品。

    ここはリンクフリーですが、リンクしたことを教えていただけるととても喜びます。
ついったー
最近の記事
カテゴリー
最近のコメント
最近のトラックバック
カレンダー
07 | 2017/08 | 09
- - 1 2 3 4 5
6 7 8 9 10 11 12
13 14 15 16 17 18 19
20 21 22 23 24 25 26
27 28 29 30 31 - -
ブログ内検索
管理人作成
公式サイト
リンク
トトリのアトリエ
「トトリのアトリエ」公式サイトへ
(C)GUST CO.,LTD. 2010
さぽている
Sound Horizon
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。