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最近書くことに飢えてるかもしれない

 こんばんは、羽鳥です。選挙には行きました。――というか、連れて行かれました。両親に。

 それはともかく、今日の話題はAFO。

 ロートが参加中の預言書関連シナリオ。知り合いが多数参加していたせいもあり、元々難易度が高いというのもあり、深夜を過ぎてから相談がヒートアップ。いえ、その時になって、今まで考えていなかった部分が判明したためなのですけど。おかげで睡眠時間が少なくて、頭が痛い痛い‥‥朝食後に3時間くらい寝たんですけど、ずっと頭が痛くて今に至ります。頭痛薬のお世話になりながら。

 さてさて、追記にて、そのロートも出てくるお話を披露します。PCレベルでも背後レベルでも仲良くさせていただいているお二人が登場します。
 勝手に書いたのに、快く了承してくれたお二人には感謝です。


 そこは、建物の内部というよりも、まるでうっそうと茂る森の中だった。壁、棚、床、果ては階段の半分まで。びっしりと多種多様の植物で埋まるそこは、誰が見ても異質な空間だった。――その空間に居場所を定めている者達以外は。
「もう少しで咲きそうです‥‥♪」
 波打つたっぷりとした金色の髪が濡れぬようによけながら、そのエルフの女性は笑顔で植物の鉢のひとつに水をあげていた。植物にはつぼみとわかる塊がぶら下がっており、水分を補給してどこか喜んでいるように見える。
 隣の鉢にも水をあげようと、立ち位置を少しずらそうとした時。表へ通じるドアからノックの音が響いてきた。
「はーい」
 お客様かしら、と考えながら、彼女は水差しを近くへ置き、ドアへと急いだ。待たせては申し訳ないと思ったのだろう、やや慌てた様子でドアノブに手をかけ、内側に開こうとしたその途端。
 とてもいい音がして、彼女の目の前に星が飛んだ。
「げっ!おい、大丈夫か!?おいっ、ルフィスリーザ!」
 ドアには鍵がかかっておらず、ノックの主が悪いタイミングでドアを開けてしまったのだ。
「‥‥ぁ、ロートさん‥‥だ、大丈夫です。大丈夫ですからっ」
 けなげにも彼女は、自分は無事だと言い張った。しかしひたいを押さえる手、しばたく目に滲む涙が、彼女を襲った痛みの程度を物語っていた。

「マジで悪かった!!」
 椅子を勧められて腰を落ち着けてからも、ロートは頭を下げていた。
「いえ、注意の足りなかった私も悪いんです‥‥そんなにお気にやまないでください」
 そう言うルフィスリーザのひたいは前髪で隠れているものの、恐らくすっかり赤くなってしまっているだろう。
「そういえば、何かご用でしょうか?ロートさんがいらっしゃるなんて珍しいような‥‥」
「あ、ああ。そうだ。そう、用事があって来たんだった」
 恐縮し続けるロートの意識を他にそらすため、ルフィスリーザは別の話をふった。すると思惑通りに話に乗ってくれたわけだが――
 なぜかロートは室内をきょろきょろと見渡し始めた。どうしたのかとルフィスリーザは首を傾げた。
「‥‥あのさ、エルは?」
 へたれた表情で、ロートが尋ねる。
「エルさんなら、今はお買い物をしに出かけていますけど‥‥」
「マジかよ‥‥タイミング悪ぃなぁ‥‥」
 先ほどからずっと悪いままのようだ。頭を抱えるロート。
 この植物満載空間の主はルフィスリーザでなく、エルという名の薬師だ。ロートが用事があったのは、そのエルだった。だがエルは今、いない。自由な性格の女性なので、いつ戻ってくるかもあまり定かではないだろう。一体どうしたものかと、ロートはテーブルに突っ伏した。
「‥‥どうか、なさったんですか?」
 そこまで彼が弱りきるのは、ルフィスリーザには珍しい事と思われた。
「‥‥リートが‥‥俺の息子なんだけどな、そいつが、熱出しちまってさ‥‥。薬買ってこいって奥さんに叩き出されたんだよ‥‥」
「まあ‥‥それは心配ですよね」
「リートが心配なのもあんだけど、リートの看病してる奥さんの腹の中に、いんだよ、二人目。だから冷や冷やもんで‥‥」
「‥‥わかりました。解熱剤でしたらストックがあると思います。探してみますね」
 ルフィスリーザは立ち上がり、生い茂る植物をかきわける。と、飾り気はないが頑丈そうな造りの棚が顔を出した。そこには精製済みの薬が袋に詰められ、綺麗に整頓されて、並べられていた。
 紐でくくりつけられている羊皮紙のラベルを確認しつつも、彼女はもうひとつ気になったことを、ロートにぶつけてみることにした。
「ロートさん、もしかして真っ先にここへ来たんですか?」
「ん?ああ、そうだけど――」
「いつもは、エルさんの薬を飲むの、すごい勢いで嫌がってますよね。酒場とかで、よく」
 会話の間に、どこにしまったかしら、と呟く。背伸びをして、棚の奥のほうに手を伸ばす。
「そりゃあ当然だろ。あいつ、人を怪しい薬の実験台にしようとしやがるからな。――でもまあ、腕のいい薬師には間違いないからな。あいつの腕は、信用してるんだぜ。これでも」
 指先が届いた包みをやっと手繰り寄せ、ラベルを見る‥‥解熱、と記されている。ルフィスリーザはそれを持って、ロートに向き直った。
「エルさんの腕を、ではなく、エルさんご本人を、では?」
「はっ」
 ロートが鼻で笑うと、ルフィスリーザの顔にショックの表情が広がった。しゅんと肩を落とし、それでも見つけた解熱剤を差し出した。
「‥‥あいつには、絶対に言うなよ」
 受け取る瞬間、確かにロートはそう言った。
「ルフィスー!ただいまーーっ♪」
 先ほどルフィスリーザがひたいをぶつけたドアが勢いよく開かれた。登場したのは――話題となっていた、エルその人だった。
「あれー?ロートがいるー。なになに、どうしたの?珍しいよねっ、ロートが依頼以外でわざわざ太陽の下に出て、しかもボクのところに来るなんてさ!」
「‥‥人をモグラか何かのように言うんじゃねぇ」
 買いこんできた荷物――これがまた植物の鉢植えだったのだが、おそらく何らかの薬草の類なのだろう――を重そうに抱えたまま、エルはすさまじいノリと勢いでロートをげんなりとさせた。
 そんな光景でも、ロートの発した言葉を反芻するルフィスリーザの瞳には、とても心温まるほのぼのとした光景として映っていた。
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それは‥‥文字通り「叩き出した」ということですな‥‥。

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壁】・) 懐妊中と子育てに疲れきったストレスで、旦那を箒で叩いて薬を買いにいかせる奥様の図を想像してしまいました・・。
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